午後はケーン職人に自分達のケーンの調整してもらう為、隣接県のロイエトに向かう。
ケーン職人のブアさんはタマリンド作りの農業と兼業で、自分達が到着したと聞いて畑から帰ってきた。ケーンの生産に専念するのは主に夏、それ以外は畑仕事が主だそうだ。
この村には、既に亡くなったけれど高名なケーン職人が居て、高齢になってからその技術を称えて国からドクターを授与された。ブアさんはその弟子である。
しかしケーンのリード調整は複雑な職人技で、見ていてもさっぱりわからない。
いまさら知ったのは、技術がなければ自分でリードを掃除するのは厳禁だということ。まれにリードが周りの板とくっついたりすることが有るけれど、そのような場合は振動や強い息だけで直す。それで直らなければ職人に直してもらうとのこと。
一通り調整が終わってから、N先生はブアさんにピーを一本作ってもらう。
ピー( ปี่ )とは笛のことだけど、イサーン地方のこの笛はリードにケーンと同じ物を使っていて、なんとも古めかしい微妙にゆらぐ音がする。ものの15分ぐらいで一本できてしまった。
その後は近所のブアさんの亡き師匠の家を訪問して奥さんに会い、マハサラカムに戻る。
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