2008-04-29

ルンピニ公園にて

27日(日)は子供楽団が毎年行っているルンピニ公園のパーム・ステージでの演奏会。

自分が来たのはもう4回目ぐらいかな。なぜか毎回、雨季になってから行うので、いつも雨に降られる。この日も雨が降ったり止んだり。写真はコーン(ラーマキエン劇)を行う子供達のワイクルーの儀式。相変わらず大勢いる。

この日は何だか公園内の5箇所ぐらいのステージでいろんな催し物を行っていて、待ち時間の間にいろんな物を見て回った。プレーン・プアチーウィット系の歌手とか、タイ中部の古典楽器のなんだかテクが凄いバンドとか、結構面白かった。

我々のポンラン楽団は夜7時ぐらいから4セットぐらい。ちょっと人が足りなくて、太鼓系が弱くてやばい感じだったけど、丁度別ステージでの สสส(健康推進基金局)の催しに出ていたN先生が助っ人として走ってきて加わったら途端に安心感が増した、さすがです。もう一人も飛び込んできてウォートのソロにぎりぎり間に合ったりと、危なっかしい状態だった。

が、やはり人が足りないため、最後の一曲のラムプロァーン(歌有り)はベース担当。まぁポンラン楽団のベースなんて単純にルートと5度弾いてれば良いだけなんですが、15小節Amで2小節だけCとか、単調すぎてどこで変わるか分かんなくなっちゃうのが困りますね。結局はラム(歌)の内容次第ですから、歌詞が覚えられればはっきりするんですが…覚えられません。

おまけ:
カワユス。

前日のロットナムダムフアの儀式。

本来はソンクラン期間にやるんですがなぜかこの時期に。子供達が先生に水を掛けて祝福の言葉を貰うんですが、250人ぐらい居るので何時間も掛かった。

2008-04-15

カラシン県ヤーンタラート郡にて

ソンクラーン前、9日(水)はカラシン県ヤーンタラート郡の学校へ。

なんだか最近、毎月のようにカラシンに行ってますが、今回はN先生の教え子の小中学生達がポンラン楽団コンテストへの出場に向けて合宿しているということで、そのお手伝いに行きました。

合宿中ということで、朝3時過ぎに到着した時は子供達が大勢寝ていた。自分もその辺に適当に寝て、起きたら朝飯前、午後、夕飯後と練習しまくり。お手伝いといってもコンテストにもきっちり参加するつもりなので練習には全て参加しました。結構きついですね。先生達も子供の頃はこんな感じで一日中練習したそうです。

食事は全部先生達が作ります。地方色あふれる料理ですが、結構問題なく食べれました。自分も地方の食事にちょっと慣れてきた感じでしょうか。

翌10、11日も同様。途中カラシン中心郡へ行ったりロイエトのケーン職人に会いに行ったりしながら練習して過ごす。舞踊に参加する人達はバスでやってきて、夜中の2時ごろまで全体リハーサルをしたり、とかなりの本気度です。カラシンではポンラン楽団は文化的に重要なものとされている為、こういう祭りの時期にはとにかく大勢の子供達が何らかの催し物に参加するようですね。

そして12日(土)は本番。50分間の演奏時間が与えられて演じます。

途中、数百メートル先で行っているポンサック・ソンセーンのコンサートの大音量に悩まされたり、自分が入れるケーン独奏の内容が間違っていたり、おまけに曲順リストのあんちょこに抜けがあってびっくりしたり、といろいろ有りましたが、なんとか終了。今回は自分のケーンの前奏や独奏がいっぱい有ったので結構緊張しました。

コンテストの結果は後日わかるとのこと。

翌13日(日)は、せっかくのソンクラーンということで、カラシン中心郡へ水掛けに。もちろん楽器やアンプを持って行ったんですが、道を挟んで我々の右向かいでDJがショーをやってて、左向かいではオカマ軍団がダンスショーをやってる状態だった為、対抗するにはアンプが小さすぎたようです。次回はもっと大きいのを用意したいところ。

そんなわけで、この日の夕方まで遊んでから、自分はバンコクに向かいました。N先生達はこの日の夜のロイエトでの催し物での演奏に向かったようです。

おまけ:

水掛け用の水は給水車が来て補給してくれます。

学校で先生が作ったイサーンの人気料理、キンカーのラープ。キンカー(カメレオン)を焼いて(左)から、細かく潰してラープにした料理(右)。キンカーは子供達が森から取ってきたもの。

焼いた姿はまず食べる気になりませんが、料理になってしまうとその姿は見えません。食べた感じは酒の肴に良い感じだけど、実際はご飯のおかずとして食べられています。

小学生ダンサー、テラカワユス。

2008-04-14

アニメの為のスタジオ録音

8日(火)はスタジオ録音へ。

バンコク郊外の分譲住宅の中にある、こじんまりとした個人スタジオ。作業室と、ガラスで仕切った小さな録音部屋でできてます。作業をしているのはRSという会社に専属の人で、このスタジオの持ち主らしい。

今回行ったのはアニメのテーマと挿入曲。テーマ曲自体はもう出来ていて、我々がやるのはそこにケーンとウォートの音を足すだけ。他にも「1分ぐらい楽しく」とか「テーマの旋律をゆっくり悲しげに」とか、その場でいろんな注文通りに音を出していく作業。なんだか人間が音源になるのを徹するような感じですね。

それにしても今時のミキシングのソフトウェアは凄いですね。キャンバスの上にその場で取った音源を切り貼りしてピッチ変えたりしながらテンポよく曲の中にはめ込んで行きます。ファやシが出ないウォートで自然に聞こえるように曲にはめ込む、なんてことが数秒で出来ちゃうんですね。作業も素早いし、たいしたものです。

作業中の画面を後ろから見ていると、どこの小節で今何を切り貼りしているのかが一目瞭然なんですが、惜しいのは、これが録音部屋で見れないこと。演奏中にも見えれば、更に一体化した作業が出来そうだと思いました。

反面、音楽的な楽しみはあまり無い作業ではあります。実際、翌日にはもう何を吹いたのか、テーマ曲の旋律さえ忘れちゃいました。とはいえ滅多にやる機会の無い、なかなか楽しい経験だったと思います。