8日(火)はスタジオ録音へ。
バンコク郊外の分譲住宅の中にある、こじんまりとした個人スタジオ。作業室と、ガラスで仕切った小さな録音部屋でできてます。作業をしているのはRSという会社に専属の人で、このスタジオの持ち主らしい。
今回行ったのはアニメのテーマと挿入曲。テーマ曲自体はもう出来ていて、我々がやるのはそこにケーンとウォートの音を足すだけ。他にも「1分ぐらい楽しく」とか「テーマの旋律をゆっくり悲しげに」とか、その場でいろんな注文通りに音を出していく作業。なんだか人間が音源になるのを徹するような感じですね。
それにしても今時のミキシングのソフトウェアは凄いですね。キャンバスの上にその場で取った音源を切り貼りしてピッチ変えたりしながらテンポよく曲の中にはめ込んで行きます。ファやシが出ないウォートで自然に聞こえるように曲にはめ込む、なんてことが数秒で出来ちゃうんですね。作業も素早いし、たいしたものです。
作業中の画面を後ろから見ていると、どこの小節で今何を切り貼りしているのかが一目瞭然なんですが、惜しいのは、これが録音部屋で見れないこと。演奏中にも見えれば、更に一体化した作業が出来そうだと思いました。
反面、音楽的な楽しみはあまり無い作業ではあります。実際、翌日にはもう何を吹いたのか、テーマ曲の旋律さえ忘れちゃいました。とはいえ滅多にやる機会の無い、なかなか楽しい経験だったと思います。
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