寺での生活道具とかいろんな物をトラックの荷台に積込み、村人のパレードで寺に向かいます。もちろん出家僧の本人達も。昔はきっと神輿の上に乗って行ったのでしょう。
村人のパレードは村を一周してからお寺へ。最後尾のトラックには大きなスピーカとギターとベースの人。この前の方にはクローンヤーオ(イサーン太鼓の楽団)。
これらをガンガン鳴らしながら踊りながらでパレードして行きます。
お寺に到着した村人は踊りながら本堂の周りをぐるぐると3周ほど廻ってパレード終了。
この後は仏僧となる為の最も重要な儀式を行う本堂へ。
本堂に入る4人。彼らが持っている竹の棒について、他の人からその意味を説明されたけど忘れちゃいました。「天上に通じるなんとか」みたいな。
三人は現代風の派手な白い衣装ですが、一人は赤い衣装。この赤いのが、実はかつてのこの地方の伝統的な出家スタイルなんだそうです。
そして本堂での儀式中。写真撮るの禁止だそうで、怒られました(笑)。
とても長い儀式ですが、村人は本堂の周りで待ちます。なぜか犬も入り口でじっと見守ってます。
長い儀式が終わって4人の仏僧の誕生です。村人はそれまでと打って変わって、お坊さんに接する時の態度に変わりました。この後の彼らは仏僧として最低2週間、特に期限無しの寺での生活が始まります。
儀式の待ち時間が長かったので、マーク(ビンロウ)を試してみました。今まで試す勇気は有りませんでしたが、バンコクの日本人ケーン仲間のJさんもハマっているというので試しに。
村のお婆ちゃんのマーク・セットの図。右はマークを切る道具。
手順としては、まずマーイ・ゲーンクーンというイサーン地方の木片を噛みます。そして石灰を薄く塗った葉っぱとマークを追加して噛みます。ひたすら何十分でも噛み続けます。それだけ。
教えられた通りにやってみたところ、数分間噛んだところで気持ち悪くなって嘔吐しました(笑)が、その後頭がぼーっとしていい気分となり、それが持続しました。次回は量を減らして試してみようかな。
全く情報が届かないこの村で過ごしていましたがこの日、日本では東日本大震災と原発事故が起きていました。後日バンコクに戻ってからもてんやわんやで、日本に居る親兄弟とこんなに頻繁にメールのやりとりをしたのも初めての事でした。
タイや、特にイサーンの田舎に来ると誰もが感じるのが、子供が多い事。女性は年頃になるとさっさと子供を作って(タイの階級社会固定化の原因の一つかもしれませんが)、村の皆がその子供の面倒をみて負担を分担し合うのがごく普通。男も仕事が無い時は一日中赤ん坊の面倒を見てる人も居る、それが自分の子供じゃ無くても。それは子孫を残す事への義務みたいな物なんじゃないかと感じます。
一方日本ではそういう子孫への義務感のような物がさほど無いようです。地震の多発する狭い国土に原発どんどん立てちゃったように、子孫に受け継ぐ土地を守るという気が無いのでしょう。毎年3万人の同胞が自殺しても気にならないほど無頓着ですから、そのうち集団自殺に向かって行く運命に有るんじゃないかとさえ思ってました。
原発事故のニュースを聞いて最初に心配したのは、放射能汚染を引き起こした日本への怒りとかそれの便乗で、国際社会やら大国やらが日本の主権を取り上げてしまうんじゃないか、という事でしたが、集団自殺を止められるならそれもしょうがないのかな、とか。まぁ心配し過ぎの考え過ぎでしょうけど。でもそういう子孫への義務感みたいなものを完全に失ってしまったら、いつかそんなことになるんじゃないかと感じます。
バンコク育ちの子供。ケーンが気に入ったようで自分がケーンを持って行くといつも夢中で吹いてる。
彼女にはキーEmのケーンは大き過ぎますね。もっと小さいのを与えたいような。
2 comments:
あー、muriさんマーク挑戦したのですね。
口の中荒れませんでしたか?
ビンロウ(乾燥タイプ)とキンマの葉は常に事務所にありますので噛みたくなったら来てくださいねw。インド式もOKです。
はい、噛んだのが5分足らずだったので口の中荒れる程では無かったようです。最初に木を噛んでる段階で既に吐き気がw。何にしても最初にしては量が多すぎたんじゃないかと思います。バンコクだとどこで噛むかが問題ですね。吐き出すと真っ赤で地面を汚すし。それと慣れないうちはやはり、年寄りのアドバイスの元に行った方が良いかと思いました。
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