2009-02-05

カラシン・ミュージック・フェスティバル-2

(続き)

今回のイベントではこの家でプータイ族のおじさん二人が実際に楽器作りを実演しました。ポンラン職人でピー・プータイ(プータイ族の笛)演奏家のポー・メークさんと、ケーン職人のルン・テムさん。ルン・テムさんは22歳から現在の77歳までケーンを作り続けていますが、まだその作品に満足できないそうです。

自分としては、ケーンの竹管の交換作業を一通り見ることができたのが嬉しいですね。竹の節抜きと焼き伸ばし、銅版をを叩いて伸ばして切込みを入れてリードにして竹に装着、調音用の穴開け、という一連の作業を一度に見る機会はそんなに無いんじゃないかと思います。お二人とも根っからの職人という感じでイベント中、演奏以外はずっと作業をしていました。

今回のイベントの目玉、モーラム・ポムホームとモーラム・サムリー。目の前でラム・プータイをたっぷり堪能しました。

しかし途中でN先生がメインステージ側に強制連行された為、ラムの途中からいきなり自分が代わりにケーンを吹かされたりして。「これはやばい」とびびりまくりでしたが、まぁ良い経験になったということで、恐縮です。

こちらはヤーンタラート郡の学校の子供達。

彼等とは一年近く前にポンラン・コンテストの為に一緒に三日間合宿しましたが、今回もこの期間中はずっと一緒に寝泊りしました。さすがに子供達は成長著しいですね。

最終日、メインステージでのモーラム・サムリーとモーラム・ポムホーム。

楽団は伝統的なプータイの楽器だけでの構成です。プータイ音楽のこういう実演は、カラシン県では初めてではないかということ。

期間中は他にも伝説のバンド、カラワンとか、世界各国からのミュージシャンとか、たくさんの出演者がてんこ盛りでした。

イベントが終了して解体中のバーンプータイ。組み立てに三日掛かったのに対し、分解は4時間程とあっさりです。

また次のイベントに向かうのかどうかはまだ未定ですが、最終的には博物館としてカラシン県内に常設するというのがN先生の考えのようです。

モーラム・ポムホーム-サクンタイ หมอลำผมหอม สกุลไทย

タイ全土ではあまり有名ではないかも知れませんが、ムクダーハーン、ナコーンパノム等のメコン川流域では知らない人は居ないといわれる 「パヤー ผญา」 の語り手だそうです。

モーラム・ポムホームが住んでいるムクダーハーン県ドーンターン郡はラム・パヤーの発祥地と言われているようです。

おまけ:
マヨームを捕る子供達。

一本の木にこんなに大量になるんですね。よくヤードーンのつまみに食べますが、どうりで安いわけです。というかバンコクではほとんど無料で出してますね。

彼等と田んぼの魚を捕りに行きましたが一匹も捕れず、結局近所の人から貰って来ました。

4 comments:

MaliMyau said...

え~!?もぐら叩きの如く。そっちでは
そんなことが続々と起きてたんですね!
というか実際クローンしたかったです
それに室内上がって良かったとは、、、
次回はいつ何処に出現するのでしょう!?
とわくわくさせられます、プータイハウス。

muri said...

そうです、家の中は見学自由でした。興味を示す人には「中へどうぞ」と声をかけてましたが確かに、入ってよいものか躊躇したかもしれませんね。今回は見に来て頂きありがとうございました。

MaliMyau said...
This comment has been removed by the author.
MaliMyau said...

恐縮です。
考えてみれば、
単に昼間暑くてお家に行けなかったのが
室内見学し損ねた理由です(とほほ)
それに夜はいつも誰かで満員だったのと
撮影に忙しくて思いつきませんでした・・
しかしポムホームさん@おうちラムは是非
見たかったです・・あれはステージの前に
やったんですよね???
いつの日か・・・
と先の楽しみに残しておくとして。