2009-02-08

プラタートパノム寺へ

ムクダーハーンに戻り、ここからバンコクまで直帰しようかと思っていたけど、ちょっと小耳に挟んでいたナコーンパノム県のお祭りが気になってきた。これを見に行くことにする。

ムクダーハーン県中心郡からメコン沿いに北上、ナコーンパノム県に入り中心郡へ行く途中にあるタートパノム郡のプラタートパノム寺 วัดพระธาตุพนม へ向かう。30kmぐらい、バスで26B。

タートパノム祭りはナコーンパノム県の有名な祭りで、今年は1月下旬から2月10日まで行われている。寺の祭りだから当然お祈りに来てタムブンするが主目的だけど、期間中は仏塔が有る寺を中心に半径100m以上(目測)の範囲に小さな店がびっしり広がっている。

イサーン楽器屋も少なくとも十軒以上有った。見た限りでは全てナコーンパノム産のようで、どの店もそれほど変わり映えはしない。おそらくほとんどが有名な生産地、ナコーンパノム県ナーワー郡の製品と思われる。

ここでなんとなくウォート(キーAm)を購入。ウォートの良し悪しは分らないけど、見た限りでは音はきっちり正確だし値段もかなり安い。ウォートはまだ下手糞なので、これで子供達と練習すれば自分には丁度よいかな。

あと被っている帽子がもうボロボロのビリビリでいろんな人から貧乏臭いと指摘されるので、適当に45Bのを購入。衣料類はやはり、それほど遠くないムクダーハーンのインドシナ市場に有ったものと同じような製品が多いように見える。が、インドシナ市場で買ったのと同じサコーンナコーン県製の服が10%ほど安く売られているのを発見してちょっと悔しい。まぁ110Bが100Bで売られてただけですが。先ほどこれをたけ直しに出したら50Bって、おいおい。なんていちいち書いてるとケチ臭いですか。100Bって今は300円以下だっけ。

この辺りをケーン担いで歩いていると楽器屋の人に吹けと言われるので吹きまくる。さらにそこで扱っているナコーンパノム産のも吹いてみろと言われるので吹く。どう考えても調律が合ってないので僭越ながらダメ出ししたりして。まぁ売ってる人も当然分ってますが。とは言え、普通なら修理に出さないと使えない状態です。

それと、ナコーンパノム製によく見られる、ドローンのリードが一つの管に2枚入っているという特徴があるけど、これが響き過ぎると自分には感じます。ナコーンパノムの量産品はやはり自分には合わないなぁという感想。もちろん個々の職人を知らないのでナコーンパノム製を一括りにはできませんが。

数時間寺や店を見て満足したので、幹線道路まで出てバスステーションまでの数百メートルを歩く。名産の芋(マンゲーオ มันแกว)を売る無数の屋台が、「いったい何トン売ってるの?」というくらい道端を埋め尽くしている。辞書にはヤムイモとあるけど合ってる?*1皮を剥いて生で食べられるので試食すると、みずみずしい果物のようでかなりうまい。荷物が少なければ買いたかった。

バスターミナルに着くと、6時発の最終バスにぎりぎり間に合った。贅沢にVIPバス801Bで、ほとんどぐっすり寝つつ翌明け方にはバンコク到着。そんなわけで、十日ぶりに帰宅した。

今回は行きたい所があと三箇所ほど有ったけど、バス旅行となると、バックパッカー経験も無い自分には十日ぐらいが精一杯かなー、と感じた次第です。


楽器を鳴らしながら行列で本堂の周りを廻る。イサーン地方のどこでも見られる風景。


追加091118:

*1 訂正: 在タイの料理研究家の方によるとヤムイモとは違うそうです。
マメ科クズイモ属 メキシコ原産。日本語で、クズイモ、ヒカマ(Jicama)、英語は YamBean ですが、ヤムイモとは違います。梨に似て生で果物のように食べられます。
とのこと。

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