マハサラカム到着後の翌朝17日、ケーン修理依頼とA先生のピンの買い付けの為、ロイエト県へ向かう。
まずは去年一度お会いしたケーン職人のブアさん宅を訪問。ブアさんはのんびりとマッサージを受けている最中だった。相変わらず元気そう。あちこち壊れているケーン5本を預けて修理と調整を依頼、翌日受け取りにくる予定。自分のは壊れてないけどついでに調整を依頼。
そして同じくロイエト内のピンの産地であるノーンポーク群へ向かう。同じ県内とはいえ西の端から東の端へと120kmぐらいあってかなり遠い。
ノンポーク群に入って最初に訪問したピン職人の家。ここで作っているピンはちょっと普通より大きめで変わった形をしている。A先生はここでは買い付けはしなかったようだ。
同じ郡内の次の職人宅へ。
すごい雑然とした工場だけど、ピンだけでなくポンランやウォートも作っているようだ。
右は工場で見つけたすごく昔のピン。どのくらい古いかは不明。
ここで作るピンは一般的な形で生産量もある程度確保できる、ということでストックしてある4本を購入。またストックが増えたら送ってもらうことにする。ただ、バンコクへ送ると輸送料がかなりかかるらしい。
写真のボロボロの古いケーンはN先生が工場で見つけたもので、最初に会ったケーン職人ブアさんの師匠が生前作ったものだそうだ。ブアさんの師匠は高齢になってから国から功績を認められて名誉学位をもらった有名な職人。いわゆるマイスターみたいなものか。N先生はお願いしてこれを貰ってきてしまった。ブアさんに修理してもらうんだと言ってうきうきしていた。
買い付けを終えたらまた120km戻ってマハサラカムへ。遠い。
マハサラカムに戻った我々はなぜかお寺に。タンブンに来たのではなく、知り合いの坊さんに会いにきたそうだ。その坊さんは不在だったけど、もともと楽器作りが趣味で、出家しても楽器を捨てられず、今は寺の中で楽器を作っている。
とりあえず工場を見学。袈裟と製作中の楽器が無造作に置いてあって、妙な風景だった。本来はもちろん坊さんは俗世を捨てて宗教に打ち込まねばならず、音楽に傾倒するようなことは正しいことでは無いとされる。
おまけ。写真は見にくいけど、弓を振り回すとブーブーとうなり音を出す道具。速度に強弱を付けるとリズムになる、これも一応楽器なのだそうだ。ブアさん宅に有ったもの。
名前は失念。弦を引く弓のタヌーと同じ呼び名だったかも?
2 comments:
初めまして。東京に住む吉田と申します。タイには近年行っていませんがかれこれ数十回(特に南部ですが)通っていた者です。ピンに関する記事をよみまして興味を持ったのですが、もう20年前からモーラムが好きでピンを買いたいと思っていたのですが、バンコクでは購入できるのでしょうか?または11月ブリーラムにも行く予定があるのでよろしかったら是非お教えください。
>吉田さん。
バンコクの楽器屋さんとかチャトゥチャック市場とかで売っていると思います。
ほとんどはナコンパノム産の量産品で同じような物だと思います。
その他の地方の物は職人ごとに独自な物が多くて、良し悪しは好み次第ですが、大抵は受注生産で待つことが多いです。
ブリーラムの事は分かりませんが、ピンもケーンもそちらでも買えると思います。
個人的には地方で探す方が面白いと思います。
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