ウボンの楽器産地についてはまったく情報が無く、有るかもしれないと噂に聞いたのはヤソートン県のクッチュム群ノンプアイ区というところ。
実際行ってみると、結構遠かった。タラカーンからウボン市内へバスで約1時間、ウボンからヤソートンにバスで2時間弱。ここまで来たところで、そのへんの人にクッチュムに楽器作ってる村が有るか聞くと、「噂は聞いたことがある」そうなので、そこからソンテウで約1時間でクッチュムに到着。
この後ノンプアイに行くわけだけど、既に夕方4時頃だし凄い田舎でゲストハウスは一軒も無いそうだ。そもそも地図を持っていかなかったのでここがヤソートンのどの辺りに位置するのかも知らないなー、なんて思っていたら坊さんが「一緒に行くかね」と話し掛けてきた。ヤソートンのバス亭で自分がそこらの人に尋ねたのを横で聞いていて、同じソンテウでクッチュムに来たので事情を知っていたようだ。それならとお言葉に甘えて、トゥクトゥクでこの坊さんの寺へ。
着いた寺はワット・ナーサベーン、村の名前もバーンナーサベーン。一応目的地のノーンプアイ群の中に位置するそうだ。敷地はかなり広いが坊さんはこの人だけ。
坊さんと話すのはちょっと気を使う。ほとんど坊さんと話したことがない自分は呼びかけるのにも「坊さんに対する二人称は何だっけ」とかいちいち考えていた。
坊さんはとりあえず村長に電話。村長は仕事が終わってから来るということで、寺を案内してもらう。
本堂はなぜかゴザの工場を兼ねていて、6, 7人のおばあちゃん達がゴザを作っていた。ゴザといっても手編みだと量産品よりは高値だそうで、一応この村の特産品のようだ。
坊さんが入っていくとおばあちゃん達がきちっと座りなおして拝んでいた。本物の坊さんのようで安心。疑っていたわけではないんだけど、なんとなく。
ここで分かったのは、どうやらノーンプアンでは職業として楽器を作っている村は無いそうだ。残念だけど村長がモーケーンを呼んでくれるらしい。ヤソートンのモーケーンに会えるならそれもまた良いかと思う。
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