寺の境内でウトウトしていたら村長がやって来たので、ここに来た経緯を説明。そうこうしているうちにモーケーンもやって来た。
ヤソートン、クッチュムのがっちりした体格のモーケーン、チャーンナロン・スゥープスワンさん。
簡単な説明をしつつ、ライヤイ、スッサネン、ポーサイ、いろんな歌と、とにかく吹きまくる。一応mp3プレーヤで録音したけど演奏正味30分ぐらいだろうか。毎度ながら言葉を聞き取るのがしんどいが、徐々に録音を整理していこうと思う。こういう機会がある度に今時のローランドのレコーダーとかが欲しくなる。
チャンナロンさんのケーンはナコンパノム産で竹管に独自の模様が焼き付けてある。最近1500Bで仕入れたそうだ。おそらくナコンパノム産では最高級の部類だと思う。この地方のモーケーンは通常ナコンパノムやムクダハンで仕入れるそうで、どうりでウボンやヤソートンで産地を探すのは難しいわけだ。
このケーンのキーはGm、吹いてみるとやはりAm標準仕様とは違い、非常に多くの息を使う。これはこれで練習しないと全然良い音にならないと思われる。伝統的なモーラム仕様のケーンはGmかFmが多く、職人の腕にもよるが、キーが下がる程に使う息の量は増える。
一時間程してモーケーンは帰っていた。後で気付いたけど、モーケーンに謝礼を渡すのを忘れた。わざわざ来てもらったのに、すまんです。
その後は村長の家に行って、食事をご馳走になる。
村長は自作のエレキピンを持ち出してきた。写真は村長の息子。
ピンを弾く人には自分で作るという人が多い。カヌン(ジャックフルーツかな?)の木を切り出してネックまで一枚板で作る。ピックアップやペグなどはギターの物を使うが、弦は車のブレーキワイヤーをバラしたもの。粘りがあるので切れないのだそうだ。
この夜はてっきり寺で寝ることになると思っていたが、結局村長の家に泊めてもらった。ちなみにタイの田舎では旅行者が宿に困ったら寺に行けば無料で宿泊できる、と昔聞いたことがある。現在でもそれは本当のようだ。
おまけ。村長の孫も、しっかりケーンを吹いています。
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