9月1日(土)は国立競技場で行われたイサーン音楽の祭を見てきました。
メインステージはBTS国立競技場駅の目の前なので駅の構内から見物している人が多かったようです。入場無料なんだから中で見れば良いのにとか思ったりして。
このステージの出演者はほとんどが芸能学校とか高校の芸能クラブの生徒や先生達。サコンナコンやカラシンから団体で来ていたようです。演奏者は子供が多いけど芸能学校で専門にやってるのでそれなりにしっかりしてますね。
写真はタイの古式武術(ムアイ・ボーラーン)の舞踏とポンラン楽団を組み合わせたもの。中心で踊っているのは古式武術の先生だそうだけど、自分の先生達の昔の先生でもあるそうだ。しかし楽器の演奏家である彼らが古式武術の先生から何を習っていたのか、不思議なところ。この人の本業は軍人だそうです。なかなかかっこよかった。
そしてメインステージから200mぐらい奥に入ったところのセカンドステージは大学のポンラン楽団のコンテスト会場。個人的にはこちらの方がずっと面白かった。
数週間前に予選を行って残った人達の決勝だそうで4楽団ほど(多分)が演じていました。これがびっくりするほど内容が良くて、どの楽団も演出とか良く出来ていてそのままショーとして成り立つような内容でした。出場していた楽団のうち3楽団はマハサラカム大学の楽団、つまりN先生の後輩達というわけで、今回はその応援も兼ねていたわけです。
こちらの写真はイサーン音楽のコンテストには珍しくこの日の決勝まで残っていたバンコクのラムカムヘン大学の楽団。演出は良かったし、歌手は歌もウォートも上手だったんですが、これが人気のポンラン・サオーンのイメージと重なってしまってマイナスイメージになっしまって残念。どうしても真似っぽく見えてしまうんですね。
コンテストの結果はやはりマハサラカム大学の楽団の一つが最も評価されたようです。3楽団も残っていたから当然かもしれないけど。
ゲストは人気歌手のターイ・オーラタイ。初めて生で見ましたが、小さくてかわいらしい娘さんですね。TVとかで見ると、もう堂々とした実力歌手にしか見えなかったので意外でした。
コンテストのゲストでこの人が出てくるのは定番らしいですね。というのもコンテストに出ては落ち続けて、というのを延々繰り返して最後には職業歌手になった、という美談があるからだそうです。
最後はポンラン楽団とモーラムの競演。見ている人はほとんど出演者なので異常に盛り上がって完全にディスコ状態でした。そもそも発表の時から舞台上で司会者が発表を引き伸ばして盛り上げていると、客席側ではケーンとかピー・プータイとか吹きまくってるという訳の分からない状態でしたが。
全て終了して片づけが始まったら今度はお笑いで舞台に上がっていた人(アイディンさん)と勝手に競演。このお笑いの人、普段は写真の自転車にアンプを積んで路上パフォーマンスをやってるらしいです。看板には仕事依頼の連絡先とかが書いてありました(しかも日本語と韓国語で)。
しかし運営関係者が来て「捕まるよ」みたいなことを言われて解散。「なんだよせっかく今タイダムラムパンを聞こうとしてたのに」とか言ってる粋な人も居ましたが。アイディンさんはアンプでモーラム鳴らしながら自転車こいで帰っていきました。知らない人だったら、かなり近寄りがたいというか危ない人に感じるでしょう。
学生のポンラン楽団を見るのは今回初めてでしたが演出も演奏力も総じて、想像したより遥かに良い内容だと思いました。
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