2015年、タイの年初の第二土曜日は恒例のこどもの日。マンネリ飽きたと言いつつ相変わらず年初から例年と同じことやってます。
子供楽団の今年最初の演奏会場は政府官邸。前回ここに来たのは、たしか SEA Games 選手団の帰国歓迎会だったなーと日記を探したら、なんと9年前でした。その後数々の政治デモやら鎮圧やら、ついには何ヶ月にも渡る黄シャツ・エリート統治主義派による占拠等でここに来る機会はすっかり無かったんですが今回はこどもの日のための一般開放です。
タイは軍事政権下のこどもの日ということで、ニュースではタイ軍兵が子供に本物の銃を持たせたり戦車に乗せたりという写真が世界中を駆け巡って批判の対象になってましたが、この日の官邸の敷地では一人も兵が居なかったのが意外でした。
建物の隅っこの会場、もの凄く狭い。舞台も小さいのでダンサーが使って我々は横っちょで。
首相一行が来るのに合わせて演奏開始。クローンヤーオが主題の演目なので、太鼓とシンバルばんばん打ち始めた所、首相は子供の太鼓のバチをむんずと掴んで中断させて「もっと軽いのやってよ」と。しょうがないので流行りのルークトゥン「コーチャイレークバートー」をやった所、手拍子してすこぶるごきげんで去って行きました。要人を迎えての演奏にしてもこんな事は初めてだったので、なんか子供っぽい身勝手な人だねぇと言うと、「しーっ言っちゃダメ」と念を押されましたが。
しかし他のメンバーは首相に満足してもらったという事でとても喜んでる様子。こういう所を見ると、少なくともバンコクのタイ人は軍政首相をすっかり受け入れているだなぁといった感じです。まぁ時が経てば支持か不支持か、またころころと変わるんでしょうけど。
それにしてもタイの軍事政権、あと何年続くんでしょうか。いずれにしてもこの期間で統治ルールはすっかり変わってしまい、軍政後も以前と同じ制度に戻る事は無いだろうと言われていますが。
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