帰省の時期なので時々渋滞になったり、ちょっとづつ仮眠を取りつつ15時間ぐらい掛けて到着。まずは楽器の修理。
音が狂ったポンランはグラインダーで削って調整。それからベースの壊れたペグを取り替えたり、ウォートの竹管にはヒビが入ってるのでテープで塞いだり、色々と壊れまくりなので直せるだけ直します。しかし太鼓は水を張ったり干したりしたけど直せない、叩いてもほとんど音が響きません。
楽器はどうも全般に元々の品質もよくないようです。先生の話によると、学校の予算ではそもそも楽器の調達からして物を選べない。業者の選定にも癒着が有って品質の割に妙に値段が高かったり、保守の予算なんか最初から無いんだそうで、なかなか厳しい物があります。
修理の後は2日間の練習。まぁ2日でできる事は細かい修正だけですね。
催し当日の舞台。あやふやながら、なんとか乗り切った感じです。
最後は観客が寄付の額に応じた数の花輪をもらい、それを舞台上の身内や親戚の子に渡しているようです。これで集まった寄付は学校の修復や整備の予算になるんですね。うまいシステムですが、花輪が少ない子は寂しくなったりするのかな?
普段この楽団を指導しているのは、昔バンコクの文化センターに居た舞踊の先生で、なんと楽器を弾けないのに楽団指導者になってしまい、無理やりなんとか教えて数ヶ月で10ぐらいの演目はなんとかできる所まで持ってきました。うまく教えられなくてほとんど泣きながらの状態だったそうです。なので今回の少々のお手伝いに、めちゃくちゃ感謝されてしまった。
たった3日間だけの滞在でしたが、ここの子供達はバンコクの子供と全然違うと感じました。感情表現がストレートだし、笑顔の良さは圧倒的です。バンコクの子供は塾だと試験だのと一年中やたらと忙しいくていろんな圧迫を受けてるからでしょうか、こういう明るさは無いですね。ただこの村には暗い面も有って、村の薬物中毒患者数はコンケン県で最悪。両親が揃っていない子供が多数です。が、そんな事を一切感じさせない明るさでした。
舞台上でもこの調子。
その他:
合間に他の演目も色々有りました。こちらは地元のクローンヤーオ楽団。この楽団は女性が多いですね。あまり見かけないと思います。
クローンヤーオに付き物の楽器の方々。真剣に黙々とずっとこんな感じでした。渋いっす。
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