2009-01-29

ラーチャパットカラシン大学にて

1月27日(火)、N先生の現在の職場であるラーチャパットカラシン大学に来ています。

十年ぐらい前に設立したばかりという若い大学ですが、敷地の広大さは他の大学に引けを取りませんね。カラシン中心郡の隣のナーモン郡にあります。

この大学にはプータイ文化を専門に扱うプータイ学センターが有ります。

まだ設置して数ヶ月ということで、今のところまだほとんど空です。資料はこれから集めていくところだそうですが、既に日本の学生も資料集めに訪問しているそうです。

これから資料が充実していけばその道(?)の人には興味深い場所になるんじゃないでしょうか。


この部屋の面倒をみているチャーリーさんは、プータイ音楽の演奏家です。本人もプータイ。


プータイ学センターのページ: ศูนย์ภูไทศึกษา

2009-01-23

見学:CWPにて

1月22日(木)はセントラル・ワールド・プラザ(CWP)前広場でのフリー・コンサートを見学。

恒例のRhythm of The Earth シリーズです。写真は盲目のソーカメーン(クメール胡弓)のディップおじいちゃん。もう常連です。バックは師匠のN先生の太鼓が一個だけという超シンプルな構成。

噴水側ステージの後は伊勢丹側のステージにて同様に。CWP広場の両端にステージというのは面白いですね。

広場の真中ではアフリカ太鼓チームとか、いろんな人達がストリートパフォーマンス的にやってます。太鼓好きの人は参加してみてはいかが。

今回はN先生が、なんとプータイ風の家を丸ごと持ってきてミニ博物館として公開しています。飾ってある古い写真とかも、全て村人から借りてきた本物だそうで。伊勢丹の前にプータイの家がぽつんと有るのは、なんだかシュールな光景です。

中に座ると、「あぁ田舎行くと、こんな家有ったよなぁ」という感じで落ち着きますね。

このCWP前広場のフリーコンサートは、21日から25日(日)までの5日間。日本からも太鼓の楽団とか、いろいろ参加しているのでよろしかったら見に行ってください。

2009-01-16

アソークにて

1月15日(木)は、アソークのレストラン『シン・ハウス』にて。

アソーク通りのオフィス街の真中で、道端の看板とオブジェが非常に目を引きます。GMMビルの真向かいで、平日からすごく人通りが多い場所ですね。

Rhythm of The Earth Festival という、タイ全国各地へ移動しながら行っているフリーコンサートのシリーズがあるんですが、それの今月から来月にかけてのCWP、ウドン、カラシンで行われるフリーコンサートの広報としての催しでした。

このシリーズ常連のアフリカの楽団が使う木琴「バラフォン」。下にぶら下がっている瓢箪の効果で不思議な音がでます。

これがイサーン楽器のポンランやケーンの材料のマイサーンと一緒にディスプレイしてある所なんかが、このシリーズらしい所です。

カレン族の竪琴も何気なく置いてあったりして。

近くでよく見ると、弦はおそらく田舎のピンと同じくブレーキケーブルをばらしたもの。胴体の先端は馬か何かの動物の頭の形をしています。

これらはスペインの楽器だっけ?左はバイオリンとチェロのあいのこのようなので、3音の弦がそれぞれ対になっています(全6弦)。右はバンジョーのような形の4本弦ですが、フレットが少なめで丁度ピンのような構造ですね。どちらも名前は分かりません。

盲目のソーカメーン(クメール胡弓)奏者のディップさんの歌に合わせて踊る年配の踊り手。クメールの儀式的な雰囲気をかもし出していて厳かな感じです。絵になりますね。タイ人の多くはクメールの魔術や呪術の存在を信じていて、この時も生唾飲んでじっと見るという感じでした。

この日は広報的なものということで、順番に少しずつとジャムをしたりして3時間ぐらい。我々はカラシン色を出すということで、カラシンのプータイとラムプロァーンをやりました。

人気歌手のピーサドァートも来ていたので写真撮ってもらった。ちょっと話した感じでは、評判通り人当たりが良くとても気遣いが有りそうな人でした。

なんか自分、げらげら笑ってますが、何でだろうか?ちょっとハイだったのかも。

2009-01-12

ブアラバット・ワタナタムイサーン

これは自分が所属する楽団の紹介です。楽団リーダーは「N先生」として2005年からこの日記に度々出てくる Joy Phuthai です。

『ブアラバット・ワタナタムイサーン』 บัวละบัดวัฒนธรรมอีสาน

イサーン人とプータイ族の血を引く若い世代の郷土芸能アーチスト達によって結成された団体の一つです。
「失われつつある民族の知恵を通して、共にイサーンとプータイの文化芸能を研究、創造、復興保全し、古人の意思を後世に伝えて行くことにより、イサーン人やプータイ族であることの価値や個性をその誇りと共に自覚する」という理念の一致の元に結成されました。
「ブアラバット บัวละบัด」という語はイサーン地方やラオスのラーオ-タイ語の古文書に多く見られる古語で、「面倒を見る、保護する、満足させる、苦しませない、廃れさせない」等の意味が有ります。「ワタナタムイサーン」は文字通り、イサーン文化のことです。

『ヌムプーラーオ・サーオプータイ』 หนุ่มภูลาวสาวภูไท

上記の団体に属している楽団名です。


以下は楽団の広報。


Joy Phuthaiより
「私達ブアラバット・ワタナタムイサーンは、私達の理念に共感し、支援して下さる方々に感謝します。それは楽団員各人の社会貢献への努力の精神的支えとなり、イサーン文化と芸能の保護と伝承のための尊い力であります。そして、タイの国土に存在するあらゆる種類の郷土文化と芸能を重視する方々に、私達は心から感謝します。」

団体結成の動機 แรงบันดาลใจ

音楽・・・それは生まれてから死ぬまで、我々の人生に関わるもの。それはそれぞれの郷土ごとに異なり、それぞれの個性の表現。
イサーン・・・又はタイ東北部。それは私がイサーン文化と芸能に囲まれて生まれ育った土地。イサーン文化と芸能にはそれ独自の個性が有り、生活様式や行動の全てに染み込んでいる。
そしてプータイ族の郷土音楽も同様である。やはり独自の個性が有り、プータイの生活様式の真の姿の表現。
プータイ族の思想や遊戯をイサーンの楽団と組み合わせ、応用し、共に公演を行おう。イサーンとプータイの文化芸能や郷土音楽を、イサーンの土地とタイの国土から無くさない為に。

楽団名『ヌムプーラーオ・サーオプータイ』の由来

楽団員の中に一人の若者が居た。若者はプータイの娘に惚れ込む。娘への気持ちは日増しに大きくなり、若者の心を埋め尽くす程になった。その気持ちを娘の心に届けるのに最も相応しい言葉をふるいにかけ、やがて心から出てきた6音節の言葉が、『ヌムプーラーオ・サーオプータイ(ラーオの若者、プータイの娘)』。

モーラム・サムリー-アートウィチャイ หมอลำสมลี อาจวิชัย

ムクダーハーン県ノントーン郡ノーンオー村の生まれ。
ノーンオー村はプータイ族の芸能文化や遊戯、それとシルク織物の村。この村には今でも「ロンクワン การลงข่วง」 という古い風習がある。十月、十一月の寒気になると、畑や田んぼの小屋で若い男女が「ラムプータイ(プータイの語りと歌)」を歌ったり、「パヤー ผญา」という韻を踏む掛け合いの語り合いをしたり、またケーンやピー(笛)を吹いたりする。
モーラム・サムリーは子供の頃からモーラム(語り歌い手)で、この村の先祖から伝わる本来の姿としてのラム・プータイに精通し、プータイ族の伝統的習慣と風習を受け継ぐ伝承者。

目先の予定
カラシン・ミュージック・フェスティバル
カラシン県カラシン郡クットナムキン公園にて2009/1/30から2/01の三日間
2009/1/30
21:45 プータイの調べ-ヌムプーラーオ・サーオプータイ
2009/2/01
20:30 ポー・ソムリーとメー・ポムホーム: プータイとカロァーン
23:00 KALASIN Isan World Jam

期間中は有名歌手のチンタラーやカラワーン等盛りだくさん。詳細スケジュールはこちら(IE依存orz)。

2009-01-07

ステート・タワーにて

1月6日(火)はシーロム(というよりバーンラックか)のステート・タワーにて。台湾の投資会社が主催のパーティのようです。

ビルの67階のてっぺんのドームなので良い眺めですね。写真の左側がチャオプラヤ川、右側はBTSのトンブリ側の駅でしょうか。駅はもうすっかり出来上がっているように見えますが、まだ開通しないんでしょうかね。

こちらはグラミー系チームとN先生。ブルースギターのテスさんとか、みなさんベテランでそつが無いですね。

台湾企業のパーティなので看板は中国語です。このビルのてっぺんはシロッコとかの有名高級レストランがいくつか入ってますから、このドームを貸切るのもさぞかし高いんでしょうねぇ。シロッコの店員に聞いてみたら、「ここは高くないけどこの上の階のレストランは高いよ」と言ってましたが。

狭い楽屋で記念撮影中のイサーン楽団チーム。相変わらずの面々です。

この日は来賓がほとんど外国人のせいか喋りもほとんど無し、1時間ほどの間にぎっちり数え切れないほどやりました。最後はグラミーチームとのジャムで終了。来賓もみな踊ってなかなか良い雰囲気でした。


うまそうな料理がいっぱい残ってる…。けど食べる暇は無かった。