2007-12-03

スワンルアンにて

2日(日)はバンコク東部の巨大公園、スワンルアンにて。

C先生がリーダーをつとめる年一回の公演で去年も参加させてもらった。去年は公演の真中の池のほとりにあった舞台が今年は移動して場所を見つけるまでに1時間ほど無駄にした。ほんとに巨大な公園です。でも見つけてみたらそれはもう広大な敷地だった。写真左は明るいうちに舞台からみた広場。

内容的にはC先生とお笑い系の芸人の人とのコントが半分以上を占めていて演奏自体はちょっと少なく、物足りない感じだった。今回も前にひっぱり出されたので見ている人に日本語わかる人がいるか聞いてみたけど、見事に反応が無かった。ほんとに一人も居ないんだろうか?

この日はポンラン人間国宝のプルアンさんが亡くなったという知らせが届いた。朝方C先生が「友達が死んだ」と言っていたのがプルアンさんの事だとは分からなかったけど、その後SMSで届くニュース速報で理解。公演終了時にC先生が黙祷を呼びかけると観客が皆サッと立ち上がって黙祷した。

プルアンさんはイサーン楽器「ポンラン」の発案者で、ポンラン楽団をイサーン芸能の一つとして発展させた功績によりシンラパ・ヘン・チャート(タイの人間国宝のようなもの)となった。自分が会ったのは2回だけだけど、気さくな良いおじいちゃんだった。一度目はコンサート会場の楽屋喫煙所で話し掛けられでもまったく話が理解できず、当時はそもそも誰なのかも知らなかった。二度目はコンケンでのコンテストの審査員長として来ていて、終わってからマハサラカムまで車でご一緒し、日本に演奏に行ったときの話を聞いたりした。「なんならこのままカラシンの家に遊びに来るかい?」と気さくに尋ねられたのを思い出す。

翌朝、大衆紙のタイラット新聞で追悼記事を見た。カラシンの田舎で質素な生活をし、シンラパ・ヘン・チャートになっても生活スタイルは全く変わらず、75歳の高齢にもかかわらず一家の大黒柱として勢力的に飛び回っていた。またそのうち会う機会が有るだろう、と思っていたけど残念。ご冥福をお祈り致します。

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