
外国人の自分は全く知らないので合わせようが無いが、一応口パクしておいた。

プラームが唱える言葉の大半は普通のタイ中央語なのでかなり理解しやすい。ちょっと驚いたのは唱える言葉の抑揚が、まるでモーラムの語りのよう、というよりモーラムそのもののようだ。このことについて周りの人に聞いてみたところ、モーラムには説法から取り入れた内容が多くあるので、語りの抑揚はむしろこの説法の方が根源なのかもしれないと言っていた。


A先生が写真撮ってやるよと言うのでカメラを渡したら、確かに自分を撮ってくれたけど、なぜか楽団新入生の女の子の写真がいっぱい映っていた。まぁ、それも良いか。ちなみに踊っている3人の女性の真中はおかまさん。
全ての儀式が終わったら庭で宴会。昔楽団員であった先輩達が披露するモーラム・クローンを鑑賞。歌っている女性はすごく良い声で、てっきり職業モーラムかと思ったけど違うそうだ。考えてみるとこんなに近くでじっくりとモーラム・クローンが見れたのは初めてだと思う。そもそも普段見る機会はほとんど無いのだけど。
夜中1時ごろ眠くなったのでお先に就寝。

これで今回のケーン楽団での一通りの行事が終了。楽団では年一回、過去の団員から新入生まで集まってこのような儀式と宴会を行うのが習慣なのだそうだ。
帰り道、我々はロイエトでブアさんに修理してもらったケーンを受け取りバンコクへ向かった。
今回は普段あまり見る機会のない儀式が見れたし、ピンの産地を見るのも初めてだったので、なかなか良い旅行だっかと思う。