この人はピンの奏者で温和な性格の人。普段土曜日は朝から夕方まで文化センターで教えた後、外の催し物やレストラン等で深夜までの演奏の仕事に行く。都庁文化部の公務員なんだけど一年中そんなふうに働いている。休みなくて大変じゃないの?と以前聞いたことがあるけど、「休みが有ってもすることが無い」んだそうだ。
N先生とその弟子や踊りの先生も合流して、なぜかカフール(フランス系のスーパーマーケット)へ。フードコートのテーブルに陣取ってスーパーマーケット内で買った缶ビールを飲み始める。こんなところで飲んだのは初めて。
話を聞くと、どうやらA先生とN先生のアメリカ行きが決まって、そのささやかなお祝いらしい。二人とも演奏旅行に海外に行く機会は多いけれど、やはり仕事でアメリカに行けるというのは、タイ人にとって特別な事のようだ。

ツマミで特に人気なのは一個10Bの寿司もどき。皆なんだか大量にわさびを付けて食べていた。タイ人はわさびが大好き。自分は「こんなの寿司じゃない」とか「日本人はそんなわさびの使い方はしない」とか、ぶつぶつ言いつつも一応食べた。ほとんどカニカマだったけど。
缶ビールで解散かと思ったらそのうち小瓶を飲み始めて、やがて大瓶になって、結局大量に飲んだ。そういえばスリンに行った時もホテルの部屋で4人で1ケース飲んでいた。結構よく飲む人達だ。