2008-12-06

国王誕生日

12月5日(金)は国王の誕生日という事で全国各地で催し物が行われていますが、もちろん文化センターでも行われました。

午前中、大ホールに到着した時はクラシック音楽をやってました。このホール、日本の援助で建てた物だと聞いていますが、あらためて見ると結構大きいですね。

午後は本日のメインであるラーマキエン劇(コーン)を舞台横から見学。タイの子供は国語の教科書で習うので、誰が何の役か見てすぐ判るようです。自分はちゃんと読んだ事も無いので説明されないと分りません。説明されても難しいんですが。隣にいた高校生の説明によると、写真は神々の召使として日頃苛められていた鬼が、指差しただけで相手をぶっ殺す神通力を得て神々に復讐する一節だと言ってましたが、ほんとうかな?

舞台横には仮面を奉った一室が有りました。ちょっと晒し首みたいで怖いですが、ワイクルーのお祈り用ですね。ラーマキエン劇はタイでは非常に重要なものとされてるようです。

一方子供楽団の楽屋は幼稚園状態でした。長時間待つといつもこのようになります。

ラーマキエンの衣装の一例。モデルは一応ポンランもやってる女子高生ですが、ちょっと顔が大きいので何だかひょうきんに見えます。

その後、舞台横で出番待ちをしていますが劇がなかなか終わらない。子供は台車で遊び始めました。収拾がつきません。

出番待ちのダンサーは、カメラを向けると反射的に微笑む所がさすがですね。舞台用メイクが濃いので、コンパクトカメラのフラッシュが反射して顔だけ浮き上がるようです。

やっと舞台に上がりました。しかし楽団用のスペースはステージ前の隅っこの一角で、これがものすごく狭い。ここにタイ式とイサーン式の2楽団が入っているのでかなり窮屈というか、ぎゅうぎゅうで座れません。

そんなわけで押し合いへし合いで舞台がよく見えないんですが、隙間からちょっとだけ見えました、このぐらい。

結局我々の演奏はバンファイとタイプーカオの2セットだけでした。

この日配られた記念品の本とCD。内容は全て、王室がその振興に力を注いだ伝統芸能や音楽に関する物ばかりです。この歌の本にはタイ語の歌を各地方毎の言葉に翻訳した物が有ったりするところが興味深いですね。後日読んでみようと思います。

2008-12-04

パトゥムタニー県にて

12月3日(水)、子供楽団はパトゥムタニー県での行事に参加。二日後の国王の誕生日の関連行事のようです。

バンコク近県なので夕方4時に機材を積んだピックアップで出発、5時過ぎにはクローンルアン郡の現地に到着。近県とは言え、だいぶ田舎ですね。

見渡す限り田んぼ地帯の中、広大な敷地に何故か巨大な図書館やらホールやらが立っています。写真左はその図書館。写真を取ろうとしたらバスから警官がうじゃうじゃと下りてきたので警官がいっぱい写っちゃいました。この日の警備に来たようです。右はスプリーム・アーティスト・ホール(ホー・アッカラ・シンラピン)。

そのアーチストホールの横に設けられた野外ステージ。国王誕生日の関連行事ということで、ステージには国王の写真と祭壇が設置してあります。

夜、催し物開始前に出演者全員で国王を称える儀式。ローソクを持って国王を称える文句を言ったり国王賛歌を歌ったりします。タイではどこでもお馴染みの光景ですね。

この日は意外と超有名な歌手がいっぱい出てきました。そもそもこの行事は王室からシンラピンヘンチャートの称号を受けた歌手達が国王を称える儀式、という趣向だったようで、我々子供楽団はその合間の余興だったようです。それでも4セット程演奏、ちょっとメンバーが少なくてしょぼかったかな。

出番が終わり、せっかくなので鑑賞。写真はシンラピンヘンチャートの歌手、トッサポンさんとそのコンビの人(名前忘れた)。このコンビ、TVではよく見ますが、いやーさすがに良い声ですね。堪能しました。といっても歌の内容はあまり分らないけど。いわゆるラムタットの系統でしょうか、物語を語るような感じで掛け合いで延々と歌う物です。

子供楽団のダンサーとポンラン担当の子。真中の太った子が現在メインでポンランを叩いてます。

5日の国王誕生日当日は文化センターで大々的にやるようですが、メインはラーマキエンで我々はたった1セットだけだとか。

2008-11-04

プレー県にて

11月1日(土)、子供楽団はタイ北部のプレー県へ。

ポンラン楽団とタイ式楽団が一緒で総勢50人以上、貸しきりバスに満杯で早朝の出発。ほぼ2時間毎に休憩が入るとはいえ、プレー県までは8時間以上です。

プレー県中心郡の宿泊地に到着、休憩後、各楽団分かれて別々のお寺へ。我々が行ったお寺は宿泊地から更に90kmも離れた場所のお寺でした。セッティング中はもう既にへろへろに疲れています。

 
お寺の境内でとりあえずご飯食べたら演奏。食事中の写真しか無いけど。ソァーン・サウィン、タイプーカオ等の定番舞踊とお笑いS先生の歌を5セットぐらいで約1時間半でした。本当はお笑いS先生との絡みで北部風の歌をやる予定だったんですが、直前に打ち合わせた部分がすっかり頭から抜け落ちてしまって思い出せず、パスしちゃいました。恥じ入ります。

写真はこの日行われた、女の子達だけで行われる儀式。大鍋を囲んで皆でお菓子を作ります。

この日は北部一帯が大雨でしたが、舞台と客席はテントが設置してあったので助かりました。演奏が終わったらまた食事をご馳走になって、90km離れた宿泊地へ戻ってビール飲んで就寝。


翌日は経由地のピサヌロークの有名な寺で観光。

ここはピサヌロークを通る時は必ず寄らないといけないらしいですね。随分前ですが前回来た時もやはり寄りました。写真左はタイで最も美しいと言われる仏像、右は歴史映画で有名なナレースワン王の像。

観光もしたので10時間ぐらい掛けてバンコクへ。いやー恐ろしく遠いです。これだけの行程をかけて行ったのに演奏がたった一時間半って、もったいない気もします。とはいえ、一日目の大雨は思ったより酷かったようで、帰宅後にプレー県での洪水や列車脱線のニュースを見ました。その割には滞りなく演奏できたということで、まぁ良かったのかも。

お土産のムーヨーと北部名物ナムプリックヌム。帰宅後さっそくもち米とビールで。うちの北部式カントーク用テーブルにマッチします。ナムプリックヌムはナムプリックの一種ですが、プリックヌムはまだ熟していない特に辛い小さい唐辛子の事で、これがほぼ100%の食べ物ですからもう強烈に辛い。食べると汗がだらだらと出続けて止まりません。そういうわけで、ビールがうまいです。